長谷川穂積チャンピオンの公開スパーリングを見てきた。
相手は山下トレーナー…。
もちろん本気のスパーリングではなかったが、“スピード”よりも“馬力(タフネス)”が武器の挑戦者を想定しての練習だろう。
上手く足を使えていたし、攻める所はきちんとスピードの連打を打っていた。
私の目にとまったのは2Rの動き。
今まで見た長谷川くんとは違った、ひとつタイミングをずらした(遅らせた)フェイントを使っていた。
挑戦者のヘナロ・ガルシアはランキング1位。
だが、スピードがある方ではない。スタミナと粘り強さで相手の上手さをつぶして勝ちあがってきた選手だろう。
こうしたスピードの遅い選手には、フェイントも絶妙に遅らせる必要がある。
私も世界チャンピオンの頃は、スパーリングの相手が4回戦なら4回戦なりの、日本ランカーなら日本ランカーなりのフェイントのタイミングを使いわけていた。相手のレベルに応じてフェイントの種類も変わってくる。
(スピードが速く裏の裏をかいたフェイントでは、4回戦には引っかからない場合がある)
フェイントで大事なことは、相手の反応スピード、体のスピードに応じてかけることだ。
長谷川チャンプはスピードがあって、手数が出る。これは誰が見ても見応えがある。
きっとチャンピオンのスピードが速い為、挑戦者の動きがより遅く感じることだろう。
公開スパーリングを見て、今回もまた見事なKOシーンが見られるだろうと期待が高まった。
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