飯田覚士です。
またアップされずに10年間も埋もれていた「下書き保存」から。(笑)
当時の私の言葉のまま、アップします!
自分で読んでも懐かし~って思います。(笑)
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ザブ・ジュダー対ミゲール・コットのウェルター級タイトルマッチ。
コットがTKO勝ちをおさめた。
序盤、コットはジュダーのスピードについていけず、サウスポー対策もできていないと思われる動きだった。
しかし、中盤からコットはスイッチし、自らサウスポー構えをすることでジュダーの攻撃を抑え、左右の強打を振っていった。
コットのようなバランスも良く、足を止めて打つと強いタイプは、この方法がとれるだろう。
ジュダーの中間距離(対オーソドックス)の左アッパーは怖いが、接近のアッパーは急に馬力を落とした。
内藤大助がポンサクレックからタイトルを獲った時は、ポンサクレックを中心として内藤は右へ左へと回りを変え、さらに距離も絶妙に変化させていた。
内藤が左(ポンサクレックの右手側)に回るときは近めを、右へ回るときは遠めに回り、サウスポーの右フック、左ストレートをころしていた。
このとき、左(サウスポーの右手側)に回るときに注意が必要。
距離を間違えると、サウスポーの右フックの餌食になるからだ。
フックの軌道(距離)を見極め、その内か外で回ること!
相手の右フックの軌道よりも内側(近い距離)へ入って躱すことができれば◎。
フックの軌道よりも外は、相手が踏み込んで合わせやすいが、軌道の内側(とくにフックの軌道の下方向)へ素早く潜りこまれるのは、合わせにくい。
かなり勇気と技術がいるが、サウスポーの右フックをダッキングで躱して回り込む動きは、イメージトレーニングも含めて初期から練習しておくと、現役中とても重宝するテクニックである。
バーナード・ホプキンス対ロナルド・ライト。
アメリカのオッズはライトに偏ったが、私も浜田剛史さんもWOWOWの解説前、控室で「ホプキンスで間違いなし」という予想だった。
なぜなら、ライトの武器である右リードパンチをころす動きがホプキンスにはできるからだ。階級がLヘビーということもあったが、ライトのベスト階級であっても変わりないだろう。
ジャブをついてタイミングや距離をはかり、照準をセットしてからストレートに繋げる選手は多い。
このような選手には徹底して動き、頭の位置を変え、「ジャブで距離をはからせない」という動きで対処する。
またサウスポーに対して左回り(サウスポーの右手側へ回り込む)するというのは昔からセオリーだが、それだけでは通用しない。それはサウスポーが十分準備するから。
また、左回りをすることでいっぱいになって自分のスタイルが崩れたり、手数が減ったり、自らロープに詰まりに行ってしまう選手をよくみかける。これでは意味がない。
逆に、左回りするだけで崩れるサウスポー選手には先がない。
【まずは!】
●サウスポーに、ジャブで照準を合わせさせるな!
【次に!】
●サウスポーの右フックをくぐり、左斜め前へぬけろ!
【更に上級者は】
●時にはスイッチを使え!
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