昨日、ボクシング・ワールドの対談で坂本博之くんと会いました。

現役生活15年。
日本タイトル、東洋タイトルを獲得。世界に4度挑戦。
流されず、自分の考えをしっかり持って取り組んでいたことが伝わる対談になりました。

引退を決めた時のことを語ってくれました。
これまた坂本くんらしい、決断と行動だったと思います。


そして、「またリングに戻ることはない・・・」とも。

セラノを1Rに2度ダウンさせ、“世界チャンピオン坂本”の誕生が目の前までせまったあの時の興奮を思い出し、なんとも言えず寂しくなりました。

私は、ベルトを一度でも巻いたボクサーの引退は、自分で決めるべきだと思っています。
ファンに対しても責任があり、「自分で正しい引退時期を決められなければならない」ということです。

私は、私から見て「もう引退した方が良いのでは…」と思える選手には、「次の試合頑張って!」というような言葉をかけなくしています。

坂本君には、何年も「頑張って!」と声をかけていませんでした。

対談では、まだラストファイトから1ヶ月しか経っていないというのに、すでに今後の活動についてしっかり語ってくれました。

それどころか、慰労会やテレビの取材、挨拶回りで全国あちこちをまわる多忙のなか、「こころの青空基金」にかかわる活動をすでに始めているそうです。

これからも坂本くんの“打たれてもさがらず前に出る”魂は、多くの人に影響を与えていくことでしょう。

対談が終わって別れるとき、「じゃあ、頑張って!」と声をかけて分かれました。

本当に暖かい心のある男で、気持ちの良い対談でした。