林壮一著「マイノリティーの拳」を読み始めた。

まだ全部読み終わっていないが、渡米10年間の膨大な取材量で、内容がぎっしり詰まっていると思う。
この本を読んでみると、本場アメリカでも、ボクサーはみな同じ苦悩があることがわかった。
我々ボクサーにとっては生々しいほどリアルで、“重たい”内容が多い本かな。

この本のサブタイトルは<世界チャンピオンの光と闇>。
「光」の部分はともかく、「闇」の部分を書くには、取材対象との深い信頼関係を築いていないと難しいはずだ。それを林壮一さんは見事にこなしている。

フォアマンやハグラーなどと林さんが親しく(しかも英語で)会話をしている。スゴイ!というか、ヘンな感じがした。(笑)

タイソンとアリしか知らない人も、マニアックなボクシングファンも楽しめる。さらに現役のボクサーが勉強になるようなチャンピオンの生の声が所々にでてくる。
もちろんノンフィクションの文学作品としても満足できる一冊だと思う。
これはお薦め!

吉野弘幸H’s&飯田林さんのワタナベジム時代の先輩、吉野弘幸さんもパーティーに来ていた。
映画監督の是枝裕和さん、安部譲二さんなど、賑やかな顔ぶれが集まっていた。
(写真は吉野弘幸さんが送ってくれたもの)