先月は「ＷＢＣ」とか「ＷＢＣチャンピオン」の文字がやたら目に付いた。
ついつい反応してしまうが、「なんだ、また野球のＷＢＣか…」と、騙された気分に何度もなった。
「ＷＢＣ世界バンタム級チャンピオン」といえば、もちろん長谷川穂積。
もう一人、この「ＷＢＣバンタム級」のタイトルを狙っている人物が、先日ボックスファイで練習をしていった。
菊川未紀。
日本の女子ボクシングの中で、格段のテクニックとスピードを持ち、ＷＢＣの世界ランキングにも認定された実力者。
菊川選手は、階級的に「バンタム級」。
となると、菊川選手がタイトルを獲れば、日本人の男女が「ＷＢＣバンタム級」を制覇することになる。
ずいぶん前は女子のレベルがあまりにも低く、正直見るに耐えなかった。
（はっきり言って、ボクシングになっていなかった）
また、会場へ見に行っても、試合の進行や判定なども酷かった…。
以前の飯田ボクシングジムにも、渡辺まりかさんという選手が練習に来ていた。菊川未紀さんや渡辺まりかさんを見て、私の女子ボクシングを見る目が変わっていった。
試合を見れば、どれだけ真剣に練習に取り組んでいるのか一目でわかる。
彼女たちはボクシングが大好きで、真剣だ。
菊川未紀選手などは、男子と変わりない目で見ても、プロとして“観戦に耐ええる”どころか、観客を惹きつける立派な試合をする。
逆に「菊川さんを見習え！」と言いたい4回戦の選手が後楽園ホールのリングには上がっているぐらいだ。
難しい問題があるのは十分わかっている。
だが、真剣にボクシングに取り組んでいる選手には、男女問わず活躍の場が提供されるといいと思う。
緑色のベルトを巻いた長谷川穂積と菊川未紀のツーショット。
楽しみだ！
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