試合前から減量がキツイと報道されていた。

25日前の2月2日。
長谷川穂積チャンプとの公開スパの動きは、関係者を唸らせるものだったらしい。
「徳山の防衛は間違いなし!」の声も聞かれた。

私は「これから減量によってどれだけ徳山の動きが落ちるか…」が、試合の出来と、勝敗を決めると思っていた。


今日の徳山チャンプは、自分に鞭を打ちながら戦っているようだった。
私も減量がきつかったので、試合中の動きや表情を見ればどの程度の減量をしたかはわかる。
リング上で、相手との戦いと自分との戦いの割合が同じくらいだったのでは?肉体的にも精神的にもハードな試合だっただろう。

また、ナバーロも上手かった。完成度の高い本物の世界トップクラスの選手だった。

試合後のコメントでは、引退ではなく“卒業”という言葉を使い“階級を上げてまたやるかも…”という部分を残したようにとれた。

今は「ゆっくり休みたい」としか頭にないだろう。

身体が回復し、心が癒され、また気持ちに火がつけば、階級を上げて再びリングへ向かうかも。

長谷川チャンプとの公開スパの時のような、ベストの“徳山”をまた見ることができるかもしれない。

今日は防衛おめでとう!お疲れさま。

『ボックスファイ』