福原力也(ワタナベ)対酒井俊光(三迫)の日本タイトルマッチ。
パワフルな福原のアッパー、フックを浴びながらも前進を止めないブルファイター酒井。
結果は酒井が最後の最後までダウンを拒みつづけて健闘するが、8ラウンドTKOで福原のパワーが打ち勝った。
均整のとれた、鍛えぬかれた肉体。
モデルや俳優としてやっていけそうな、誰もが認めるイケメンボクサー福原。
難敵の挑戦をクリアして初防衛に成功。WBA、WBCともにランキング入りしており、世界へ向けて期待がかかる。
そのリング上での勝利者インタビューで、福原は両親への感謝の言葉を口にした。
(ワタナベジムHPから福原選手)
応援してくれたファンへのお礼の言葉や、トレーナーや会長へのお礼の言葉をリング上で口にすることはよくある。
しかし福原はひとつあらたまった後、両親への感謝の言葉を口にした。
親への感謝は、“感謝の気持ち”の基本中の基本だと思う。
何のみかえりも求めず育ててくれた親に対して、産んでくれたことを感謝できるということは、自分も親と同じ大人になった証拠であるとも思う。
チャンピオンになると激励賞をもらったり、食事をご馳走になったりすることは多くなる。一緒になって汗を流しながら指導してくれたトレーナーにも感謝の気持ちは湧きやすいだろう。
そんな自分をとりまく人達から自分に“与えられるもの”への感謝の気持ちがわいても、両親へはなかなか感謝の気持ちが向かわないものだ。
一流スポーツ選手で、若くして親孝行をする選手は多い。
感謝の気持ちを持って取り組むことは、スポーツだけでなくすべてのもので成功のカギだと思う。
親孝行できるかどうかは、アスリートとして成功する要素の一つだといってもいい。
一流スポーツ選手がすべてに感謝の気持ちをもち、親孝行ができるのは、やはり“苦労”するからだろう。
厳しい世界でもまれ、若くして精神の成長が早くなるのだろう。「若いうちの苦労は買ってでもしろ!」とは、現代っ子にとても必要なことだと思う。
トリノオリンピックが始まった。
試合後にマイクを向けられ、親への感謝の言葉を口にする選手が何人いるだろうか。
ハングリー精神など、時代錯誤といわれるボクサーも、華やかなフィギュアスケートや新しい競技のスノーボード選手も、心の中は一緒であって欲しい。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- BOXING2022年5月30日ジャーボンテイ・デービスvsローランド・ロメロ戦 (足し算論法)
- iida-ism2021年5月28日怒ること、謝ること、許すこと。
- iida-ism2020年11月29日バッタに負けた、東京ディズニーランド
- ボックスファイ2020年11月28日「ありがとう!ごめんなさい!を言おう」ボックスファイキッズ憲章