東京オリンピックの開会式が行われた10月10日、今では10月の第2月曜日が体育の日として国民の祝日になっています。

そんな体育の日の今日、筑紫哲也さんの番組で、「いまジャンプができない子供や、ボールを投げられない子供が増えている!」といっていました。


3才の子供がマットの上でジャンプ(立ち幅跳び)をしようとするが、まったく前に飛び出せずに前に駆け出してしまうとか、跳んでも膝から着地してしまうとか(痛そ~!)、ボール投げでは小学3年生の子が両足を揃えたまま投げたり、ダーツをするときのようなフォームでボールを投げたり…。

その中で「立ち幅跳びでは、どれだけ跳べるかという距離などの『数値』で判断するのではなく、どう身体をつかって跳ぶか、という『跳び方』に目を向けなければ!」と言っていました。

(う~ん…、すでにボックスファイキッズでやってることじゃん…)

その中でも言っていましたが、やはり子供は“遊びの中から身体の使い方を覚えていく”もの!
小学生で、外で遊ぶ時間が一週間のうちで「8時間未満」どころか「5時間未満」の子もいるとか!そりゃ体力も落ちて当然。

「子供の体力は20年前をピークに低下傾向…」だと、別のチャンネルに変えたとたんにアナウンサーが言っていました。

経済成長(食生活の変化)とともに日本人の体格も大きくなったが、学歴重視・スポーツ軽視の社会がこうさせているんでしょうね。
(20年前といえば、「偏差値」とか「受験戦争」なんて言葉をよく耳にした頃ですね)

当たり前のように「偏差値による受験戦争」をした今の大人たちが、自分の子供に同じことをさせるか、それとも…。

もちろん子供の頃の勉強はとても大切です。ようは“バランス”ですね。
「子供は外で遊ぶのが仕事!」なんてことも、子供の頃はよく耳にしました。
(休みの日に家の中にいたら追い出された(笑))
もちろん20年前と生活環境がまったく違いますが…。

渋滞や行列、待ち時間だらけのアミューズメントパークや、お金のかかる娯楽施設に行かなくても、子供と楽しい思い出は作れると思います。

東京でも、近くに小さな公園はたくさんあります。○○ごっこや、ボール遊びはできます。
(こっちの方が、心に焼きつく、親子の大切な思い出になるかも)

名古屋に住んでいた頃、泊りがけで東京ディズニーランドへ行き、高速道路の渋滞、中へ入ればどれも1時間近い行列にクタクタ…。

帰ってきて子供に「何が一番面白かった?」と聞いたら、渋滞中に寄ったサービスエリアの芝生で「一緒にバッタを捕まえたこと!」と言われて苦笑いしたのを思い出します。
(確かに、いちばん子供の目が輝いていた!)

親が子供の為、将来の為と、頭を悩ますのは今も昔も同じでしょう。
でも、子供の視点で考えると、親が子供にしてあげることは、実はとてもシンプルだったりします。
またそれを子供は求めており、本当に「大切なこと」だったりすると思います。

私はいま、両親に心から感謝しています。

躾に厳しく、そして「モノより思い出(お金より気持ちが大切)」という風に育ててくれたことに感謝しています。
たくさん遊びや旅行に連れて行ってくれた…ということではなく、いろんな経験をさせてくれました。

その中でたくさんのことを教えられ、身についています。紐の結び方、自転車の修理のしかた、花の名前…

「子供の幸せ」とは一体何んなのか…。
私も自分の子供に大きくなってから感謝されるには、どう育てたら良いのか…。
どんな大人になってもらいたいか、どんなふうに育てたら、どう成長するのか…。
考え出したらきりがない…。

大人になってから考える問題は、受験勉強のようには答えが出ませんね。人間、一生勉強ですね。